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食物アレルギー

 食物アレルギーとは、原因となる特定の食べ物によって特定の人に免疫が過剰に働き、症状が引き起こされる病気です。

 食物アレルギーがあるこどもの割合は、診断基準や調査方法によって多少異なりますが、乳幼児では5-10%、年齢とともに減少して、小学生から高校生で2.3%と報告されています。

 食物アレルギーの原因となりやすい食物には、胃酸に抵抗性があり、消化酵素で分解されにくいという特徴があります。原因食物としては、卵(39%)、牛乳(21.8%)、小麦(11.7%)が全体の7割を占めます。原因食物の頻度は、乳幼児期には卵、牛乳、小麦が多く、幼児期以降はピーナッツ、エビ・カニ、果物が増えます。学童期から成人期にかけて新規発症する食物アレルギーは、エビ・カニなどの甲殻類や果物、ソバが原因となることが多くなります。

 食物アレルギーの症状は以下の如く、多彩です。

【皮膚の症状】 蚊に刺されたときのように、皮膚の一部が赤くなり、くっきりと盛り上がりますが、しばらくすると消えるものを「じんましん」と呼びます。食物アレルギーの症状の中で最も多い症状です。

【目・鼻・口の症状】 目の症状としては、目の赤み、かゆみ、まぶたの腫れなど、鼻の症状としては、鼻水、鼻づまり、くしゃみなど、口の症状としては、唇や舌の腫れ、口の中の刺激感や違和感などが起こることがあります。

【呼吸器の症状】 鼻・喉から肺までを呼吸器と呼びます。喉の症状は、喉の違和感・かゆみ・締め付けられる感じ、声のかすれや、犬が吠えるような咳が認められます。また、呼吸をするときに「ゼーゼー」。「ヒューヒュー」と音が出ることがあります。

【消化器の症状】 吐き気や嘔吐、腹痛、下痢や血便などが起こることがあります。

【神経の症状】 頭痛、ぐったり、不穏状態になることがあります。

【循環器の症状】 手足が冷たくなったり、顔面蒼白になったり、意識消失することがあります。

 強いアレルギー症状が、全身に急速に起こる状態をアナフィラキシーと呼びます。症状が強いと感じた際は医療機関への受診をお勧めします。

 食物アレルギーの予後に関しては、乳児期に発症する卵・牛乳・小麦のアレルギーは、おおよそ3歳までに50%、6歳までに80%が耐性を獲得して食べられるようになること(耐性獲得)が期待できます。しかし、いくつもの食品に対してアレルギーがある場合や、喘息やアトピー性皮膚炎などの他のアレルギー疾患が合併している場合は、治りにくい傾向があります。IgE抗体が高い値を示す人や、微量でもアナフィラキシーを発症する重症度の高い人は、耐性獲得が遅くなる傾向があります。また、甲殻類、ソバ、ピーナッツ、魚、果物など、幼児期以降に発症する食物アレルギーは、自然に耐性獲得する可能性が低い傾向があります。

 食物アレルギーの診断では、「特定の食物を食べて、何らかの症状が現れる」ことと、「その食物に対してアレルギー検査が陽性である」ことを確認します。アレルギー検査が陽性であっても必ずしも食物アレルギーの原因となる食物であるとは限りません。また、当院では行っておりませんが、食物アレルギーの原因となる食物と安全に摂取できる量を決めたり、食物アレルギーが治ったかどうかを調べるための食物傾向負荷試験があります。

 アレルギー検査は血液検査になりますので、小さなこどもについては検査を見合わせる場合が多いですが、当院では小さなこどもにも検査可能ですので、お気軽に相談ください。

 なお、検査可能な項目は卵、牛乳、チーズ、サバ、アジ、イワシ、まぐろ、さけ、タラ、カレイ、いくら、たらこ、小麦、米、そば、グルテン、ライ麦、大麦、とうろもこし、キビ、アワ、ヒエ、麦芽、カニ、エビ、ロブスター、イカ、タコ、アサリ、カキ(貝)、ホタテ、ムラサキガイ、大豆、ピーナッツ、クルミ、カカオ、えんどう、いんげん、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツ、アーモンド、ココナッツ、カシューナッツ、ごま、豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉、ゼラチン、バナナ、メロン、キウイ、リンゴ、スイカ、オレンジ、モモ、いちご、アボカド、グレープフルーツ、マンゴ、洋ナシ、マスタード、ビール酵母、ヤマイモ、じゃがいも、ホウレンソウ、トマト、にんじん、たまねぎ、にんにく、たけのこ、カボチャ、サツマイモ、セロリ、パセリがあります。ただし、一度に最大10項目までしか検査できません。

 また、一度の多くのアレルゲンを調べたい方は項目は固定ですが、view 39と呼ばれるセットがあります。

項目はハウスダスト、ヤケヒュウダニ、イヌ、ネコ、ガ、ゴキブリ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、かび、卵、ミルク、小麦、ソバ、米、エビ、カニ、大豆、ピーナッツ、鶏肉、牛肉、豚肉、マグロ、サケ、サバ、キウイ、リンゴ、バナナ、ゴマです。

 

 

 

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