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整形外科コラム
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2021.11.05

膝の痛みについて

膝痛は腰痛や肩こりと並び、整形外科へ受診されるもっとも一般的な自覚症状のひとつです。膝痛の要因は年齢により変化していきます。

変形性膝関節症

病態・原因

膝の痛みを来たす疾患で、最多の原因です。関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などによりすり減って、痛みが生じます。

症状

初期には立ち上がりなどの動きはじめに痛みを感じることが多く、進行するにつれ歩行時や階段昇降時の痛みとなり、変形が進むにつれ関節の曲げ伸ばしがしにくくなります。

治療法

保存療法

摩耗してしまった関節軟骨を取り戻すことはできませんので、痛みのコントロールと今後の予防が重要となります。具体的には痛み止めの内服や外用、温熱治療や電気治療、運動器リハビリ治療、関節内注射などがあります。また関節内で炎症を起こしている場合、関節内水腫(膝に水が溜まった状態)を起こすことがあります。自然な吸収を待ち経過観察をすることも可能ですが、関節穿刺により水を抜くことで、早期に症状改善を促すこともできます。上記の治療で改善しない場合は手術治療の選択肢もあります。

手術治療

大きく分けて骨切り術と人工関節置換術があります。手術法の選択につきましては、年齢や変形の程度など様々な要因を考慮し、手術を行う担当医が説明し、決定していくこととなります。手術治療をご希望される場合、適切な病院へご紹介させていただきます。

偽痛風

病態・原因

ご高齢の方に多く見られる膝痛の原因として、偽痛風という病気があります。偽痛風とはピロリン酸カルシウムと呼ばれる石灰分の結晶が関節内に沈着し軟骨を攻撃することで急激な炎症を引き起こした状態です。

症状

関節に強い痛みを生じ、時に発熱も伴います。多くは膝関節に起こり、肩関節や足関節に起こる場合もあります。適切な治療を行うことで数日から1週間程度で偽痛風発作は治まります。

治療法

安静と冷却で、消炎鎮痛薬を内服することで早期に炎症を鎮めることが出来ます。またさらに確実に炎症を治めたいまたは内服が出来ない方の場合にはステロイド剤関節内注射を行うこともあります。通常手術加療が必要となることはありません。

成長期の膝痛

成長期にも膝痛はとても多い症状のひとつです。よく聞くものとして『成長痛』が挙げられます。成長痛とは幼児期から児童期にかけてよく見られる下肢の痛みの総称として使われています。

病態・原因

骨の成長によるものではなく、心のストレスだと考えられています。大人でもストレスが頭痛や腹痛として表れることが多いように、成長期には足の痛みとして表現されることが多いのです。

症状

幼稚園や学校にいる時や遊んでいるときには痛みの訴えは少なく、夜や朝方に痛みを訴えることが多く、外観上腫れたり、赤くなってもおらず、レントゲンを撮っても異常は見当たらず、親が患部をさすってあげたりなどすると症状は軽快するなどが挙げられます。

治療

仮病とは違いますので、対処法としましては検査では異常は見当たらないけども本当に痛いものと理解をしてあげたうえで、痛みに対してさすってあげたり、冷却シートなどの外用剤を張ってあげたり、逆にお風呂などでゆっくりと温めながらスキンシップをとるなどの精神面を含めたケアが大切です。

オスグッドシュラッター病

成長期の膝痛には実際に検査異常を伴う膝痛もあり、オスグッドシュラッター病はその代表例です。小学校高学年から中学生に多く、運動負荷の高い男の子に多くみられます。

病態・原因

大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)の柔軟性の低下や運動の過負荷により脛骨の成長線の軟骨がはがれてしまうことです。

診断・検査

脛骨の成長線周囲の隆起や圧痛によりある程度可能ですが、レントゲン写真で確定診断を行います。

治療

痛みが強い時には安静、冷却をしながら痛み止めの内服や外用を使用します。また最も大切なことは予防です。大腿四頭筋の柔軟性向上のため、ご自宅での毎日のケア・ストレッチングが大切です。痛みがなくなればスポーツ復帰は可能です。しかしスポーツ復帰後も成長期の間は予防のためにストレッチングは続けてください。また発症後3~6カ月は復帰による痛みの再発が起こりやすい時期のため装具を装着した状態でのスポーツ復帰をお勧めします。

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